トンボ


トンボが
ふわっと
私の前にあらわれた。

そっと
手をさしだすと

トンボは
オスプレイのように

そろりと
親指に舞い降りた。


トンボに
やあ!と
あいさつすると

羽を広げて
一緒に行こうと誘われた。


私は
地下鉄で
渋谷に向かうので

誘いを断って
トンボと別れた。

トンボは
笑って
お見送りをしてくれた。

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