パートナーを見送って23年目のきょうも、あの日と同じように桜がとても綺麗な日でした。
桜に囲まれて、子どもたちや親戚、隣人、友人たちに見守られての旅立ちでした。
わたしと子どもたちも、その日は涙ではなく笑顔で「ありがとう!」と見送ったのでした。
平成の桜と別れを告げる3月・4月。ことしの春は、友人主催の朗読会に参加するたびに、
パートナーに心を寄せることのできるチャンスをいただきました。
3月31日に、足立区で開催された朗読会では、春にちなんだ詩や短文を綴るワークショップがあり、パートナーのことをお話しする時間をいただきました。そして、今日(4月7日)参加した朗読会で友人が熱演してくれた山本周五郎氏の「日本婦道記 松の花」の登場人物が、またパートナーのことを想起させてくれたのでした。
朗読を趣味としたのはパートナーを見送った後のことなので、いまわたしが友人たちと朗読を楽しんでいることを、安心して喜んで見守ってくれているのだなと思ったことでした。
病院にお見舞いに来てくれた知人を見送ったあとに、パートナーが発した「みんな、良い人だね。」が、わたしとの最期の会話となりました。そんな訳で、わたしにとって桜の想い出は悲しいモノにはならずに済んでいるのです。
パートナーも、平成最期の桜を楽しみにやって来ているのでしょう。
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